もし神がわたしたちの味方であるならば

2010.4.18  ローマ 8:31-39  牧師 中家 誠
 
 ローマの信徒への手紙8:31-39は、同書の中のクライマックスの部分と言える。福音の核心(確信)を高らかに謳いあげたものである。

 ここには、「神がわたしたちの味方である」と告げられている。

 その確証の第一のものは、神が御子(独り子)イエス・キリストをわたしたちに賜ったことである(ヨハネ福音書3:16参照)。かけがえのない「独り子」をさえ、惜しまないでお与えくださったことが、ここに告げられている。

 その確証の第二は、死んで復活されたキリストが、神のもとで「とりなし」てくださることである。それは聖霊のとりなし(26節)でもある。神のご存在も、そのみ心も、容易に受入れられないわたしたちのために、人の心の中にまで入って来て、とりなしてくださるのが霊なる神の働きなのである。

 第三に、キリストを信じ受入れた者の中に働く神の力である。この世の中に働く患難や危難にも打ち勝つ力が与えられるのである。

 この世には、人をおびやかす様々の力が働いているが、それらに打ち勝ってあまりある勝利が神から与えられてくる。これが、神から与えられる愛の力である。

 神は創造者なる方であるから、「死も生も、天使も支配者も、その他どんな被造物にも」打ち勝つことができる御方なのである。