2016年10月23日 Open Churchの説教から

  <20161023Open Churchの説教から>
ヨシヤ王
             (列王記下221節~20節  牧師 三輪地塩)
 ユダ王国歴代の王様20人のうち12人は神様から離れ、残りの8人だけが神様の御心に適った王だと言われています。ヨシヤ王のおじいちゃん「マナセ王」は悪い王で、神様の言いつけを守らず、偶像礼拝などを行なったりして、神様に背を向けていた人でした。しかしそれだけではありません。このマナセの次、息子のアモン王についても聖書は次のように言います。「アモンは父マナセが行ったように、主の目に悪とされることを行った。父の歩んだ道をそのまま歩み、父が仕えた偶像に彼も仕え、その前にひれ伏し、先祖の神、主を捨て、主の道を歩まなかった」。
更にこのアモン王、あまりに悪すぎたため、「彼の家臣たちは謀反を起こし、この王を宮殿で殺害した」のでした。王様として悪すぎたために、部下たちから愛想を尽かされて、殺されてしまったのです。
 この流れから言うと、マナセの孫でありアモンの息子であるヨシヤは、普通なら悪い息子(孫)になってもおかしくないところです。ですが、彼は「31年間王様」の地位にあり、その治世の18年の時(彼が26歳の時)に、宗教改革を開始します。それは乱れ混乱していた神様への信仰を元通りにする、という改革でした。ヨシヤ王は、父や祖父たちが行なった罪を、そのまま受け継ぐのではなく、間違った事をしっかりと正し、親族、家族という、血縁の関係から離れ、神様との繋がりを第一に考え、礼拝の改革、信仰の見直し、生活の改善、と行ったのです。私たちは「負の連鎖」を断ち切らなければなりません。あらゆるレイシズム、憎悪、間違った考えなどは、現代社会にも厳然と存在します。私たちは、このような「負の連鎖」を断ち切る勇気ある者たちでありたいのです。