2018.03.18の説教から

      <318日の説教から>
           『群衆の中に紛れ込む』
         マルコによる福音書521節~34
                         牧師 三輪地塩
 
 12年間長血に苦しむ女性は、群衆の中に紛れ込み、イエスに近づいた。「この人の服にでも触れれば癒して頂ける」と思い、イエスの後ろからそっと服の端の方に触れたのであった。触れると同時に、自らの出血が止まった事を「体に感じた」と書かれている。彼女の行為は、イエスの力を「奪う行為」と受け取られても仕方がない。イエスと群衆を欺き、こっそりと服に触れたからだ。だがこの女性は、社会生活から隔離されていた立場上、イエスに近寄るところを見つかれば即座に取り押さえられてしまうため、「群衆の中に紛れ込む」以外に方法が無かったのである。
 イエスは辺りを見回し、「誰が私に触れたのか」呼び掛ける。これ以上隠れることが出来ないと観念した女性は、「震えながら進み出てひれ伏し、すべてをありのまま話した」。これら一連の行為に対し、「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」と、イエスは救いの宣言をしたのである。彼女にとって意外な言葉となった。
 当時の律法によれば、彼女の行為は罪に問われるはずである。だがイエスは、彼女を咎めることなく、「あなたの信仰があなたを救った」と祝福の言葉をかけた。近づく勇気を持った彼女の心を見て、イエスはそれを彼女の信仰であると理解した。この事は、我々信仰者の姿に多くの示唆を与える。
 我々は、社会生活の中で、周囲の目を気にし、本来行うべき事を行えず、正しい選択を行い得ないという事が往々にして起こるであろう。「人間は社会の生き物である」などと言われるように、集団心理や、法令遵守の圧力は、自分の行動を制限してしまう。それにより、信仰者としての行いから離れてしまうことも度々起こる。
 イエスがこの長血の女性の中に見た「信仰」とはまさに、このような「勇気ある行動」に示された「信仰的選択」に他ならない。救いのために必要な方は誰か。そのために必要な行為は何か。そのことを的確に見据えて行動する。それをこの長血の女性から学ぶものである。

その他・集会案内

99日(日)礼拝後 礼拝堂にて、鈴木美津子神学生の
「夏期伝道報告会」を行います(所要時間15分~20分・
出席自由)。どうぞご参加下さい。
 
夏季献金のお願い
 夏季献金はまだ受付けております。維持献金の不足を補う
 大事な献金です。宜しくお願いします。
 
◇【一日神学校のご案内
期日:924日(月・休)10301600 
場所:日本キリスト教会神学校
*参加費は無料です。
*プログラムなど詳細は掲示版をご覧ください。
831日までにFAX049-233-7039)で神学校まで。
 
◇長老執事委員研修会案内
 108日(月・休)10301530 柏木教会
 主題「全体教会に仕える長老・執事・委員のつとめ」
 講師 久保義宣(東京中央伝道所牧師)

2018.08.26~09.01 今週の集会

 今 週 の 集 会
 
祈祷題「日曜学校・朝カフェのため」
聖書の学びと祈りの会は午前・午後とも
 726()913()まで休会です

2018.08.26 礼拝予定

       主 日 礼 拝  午前 10:30
                       奏楽  三 輪 志 都
        
          <神の招き>
招 詞  イザヤ書2章4節
*讃 詠   (21)83
*罪の告白と赦し交読詩編116編15節~19節
*讃美歌  (21)3〔1~3〕
       <神の言葉>
聖 書  イザヤ書58章1節~2節(旧約P.1156)
マルコによる福音書10章13節~16節
               (新約P.81)                         
祈 り                    伊木 美穂子                                                                                                                                                                                                                                                        
*讃美歌  (21)497
説  教  「子供を祝福する」    三 輪 地 塩
                                                       
        <神への応答>
*讃美歌  (21)511
*十 戒
 公 告 
*献金感謝
*主の祈り (座席前そなえつけ)  
*頌 栄  (21)46
*派遣と祝福
*後 奏