2024.12.8 週報掲載の説教
<2024年11月17日説教から>
『主イエスの時』
ヨハネによる福音書7章1-1節
牧師 鈴木美津子
「そこで、イエスは言われた。『わたしの時はまだ来ていない。』(6a)」
ユダヤには過越祭、五旬祭、仮庵祭という3つの大きな祭りがある。その3つの祭りの中でも仮庵祭はもっとも盛大に祝われたと言われている。主イエスの兄弟たちは、仮庵祭こそ、主イエスが自分を世にはっきり示す良い時であると考えたのだ。
主イエスの兄弟たちは、主イエスに「ユダヤに行って自分を世にはっきり示しなさい」と語った。あなたは都エルサレムに上って行き、一度は離れて行ったあなたの弟子たちに、また世の多くの人々に、あなたの力ある業を示せと勧めた。ローマ帝国の役人や彼らと一緒になっているユダヤの王たち、神殿の指導者たちの目の前で、それらの業を行い、公然と自分の神の力を見せよと言ったのである。
しかし、主イエスはそれを明確に拒絶し、「わたしの時はまだ来ていない」と言われた。ここで「時」と訳されている言葉は、定められた時や好機(チャンス)を意味するカイロスという言葉である。しかし、その主イエスの時は必ず来る。それは主イエスの十字架、そして復活のときである。なぜなら、主イエスは十字架に死に、三日目に復活し、天へと上げられるお方であるからだ。それゆえ、十字架という苦難の死を通して、主イエスが神の御子であり、救い主であることが世にはっきりと示されるその時こそが、「主イエスの時」なのである
けれども、主イエスの兄弟たちは、主イエスがユダヤに行って、大勢の人の前で業を行えば世は主イエスをメシアとして受け入れるのではないかと考えたのである。この主イエスの兄弟たちの言葉の中に荒れ野でのサタンの誘惑と同じ響きを聞き取ることができる。主イエスの兄弟たちは、十字架という苦難の死を抜きにして、自分を世にはっきり示しなさいと主イエスを誘惑した、ということである。
しかし、主イエスは御自分の時を明確に弁えておられた。御自分がどのようにして神の御栄光を現すのかを知っておられたからである。
NEW! 2024.12.1 主日礼拝の案内
2024.12.1 主日礼拝の案内
夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。(ローマの信徒への手紙13章12節)
週 報80巻48号 2024.12.1
主 日 礼 拝
<アドヴェントⅠ・聖餐式> 午前10:30
奏楽 三 輪 志 都
<神の招き>
招 詞 詩編24篇7節~10節
讃 詠 (21)83(1)聖なるかな
讃美歌 (21)218 日暮れてやみはせまり
<神の言葉>
聖 書
ゼカリヤ書9章9節~12節 (旧約P.1489)
ローマの信徒への手紙13章8節~14節 (新約P.293)
祈 り
讃美歌 (21)231 久しく待ちにし
説 教
「夜は更け、救いの日は近づいた」鈴木 美津子
<神への応答>
讃美歌 (21)236 見張りの人よ
日本キリスト教会信仰の告白
公 告
献金感謝
主の祈り
派遣と祝福
後 奏
聖餐補佐
三浦、森﨑、安井、増田
礼拝当番
(今週)松谷 信司
(次週)済陽 高志
献金当番
(今週)菊地 晴子 福永 真理
(次週)野田 昭子 菊池 淑子
ライブ配信当番
(今週)小出 勝
(次週)薄田 東正
夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。(ローマの信徒への手紙13章12節)
週 報80巻48号 2024.12.1
主 日 礼 拝
<アドヴェントⅠ・聖餐式> 午前10:30
奏楽 三 輪 志 都
<神の招き>
招 詞 詩編24篇7節~10節
7 城門よ、頭を上げよ
とこしえの門よ、身を起こせ。
栄光に輝く王が来られる。
8 栄光に輝く王とは誰か。
強く雄々しい主、雄々しく戦われる主。
9 城門よ、頭を上げよ
とこしえの門よ、身を起こせ。
栄光に輝く王が来られる。
10 栄光に輝く王とは誰か。
万軍の主、主こそ栄光に輝く王。
讃 詠 (21)83(1)聖なるかな
(1節)
聖なるかな、 聖なるかな、
聖なるかな、 主なる神。
主の栄光は 地に満てり。
聖なるかな、 主なる神。
罪の告白と赦し 詩編32篇1節~5節
1【ダビデの詩。マスキール。】
いかに幸いなことでしょう
背きを赦され、罪を覆っていただいた者は。
2 いかに幸いなことでしょう
主に咎を数えられず、心に欺きのない人は。
3 わたしは黙し続けて
絶え間ない呻きに骨まで朽ち果てました。
4 御手は昼も夜もわたしの上に重く
わたしの力は
夏の日照りにあって衰え果てました。〔セラ
5 わたしは罪をあなたに示し
咎を隠しませんでした。
わたしは言いました
「主にわたしの背きを告白しよう」と。
そのとき、あなたはわたしの罪と過ちを
赦してくださいました。
讃美歌 (21)218 日暮れてやみはせまり
1
日暮れて やみはせまり
わがゆくて なお遠し
助けなき身の頼る
主よ ともに宿りませ
2
いのちの 終わりちかく
世の栄え うつりゆく
とこしえに 変わらざる
主よ ともに宿りませ
3
うつりゆく 世にありて
誘惑は なお強し
ただ主こそ わがちから
主よ ともに宿りませ
4
死のとげ いずこにある
死のちから せまるとも
主に依れば 恐れなし
主よ ともに宿りませ
5
閉ずる眼に 十字架の
み光を 仰がしめ
み国にて 覚むるまで
主よ ともに宿りませ
<神の言葉>
聖 書
ゼカリヤ書9章9節~12節 (旧約P.1489)
9 娘シオンよ、大いに踊れ。
娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。
見よ、あなたの王が来る。
彼は神に従い、勝利を与えられた者
高ぶることなく、ろばに乗って来る
雌ろばの子であるろばに乗って。
10 わたしはエフライムから戦車を
エルサレムから軍馬を絶つ。
戦いの弓は絶たれ
諸国の民に平和が告げられる。
彼の支配は海から海へ
大河から地の果てにまで及ぶ。
11 またあなたについては
あなたと結んだ契約の血のゆえに
わたしはあなたの捕らわれ人を
水のない穴から解き放つ。
12 希望を抱く捕らわれ人よ、砦に帰れ。
今日もまた、わたしは告げる。
わたしは二倍にしてあなたに報いる。
ローマの信徒への手紙13章8節~14節 (新約P.293)
8 互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません。人を愛する者は、律法を全うしているのです。
9「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」、そのほかどんな掟があっても、「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉に要約されます。
10 愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです。
救いは近づいている
11 更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。今や、わたしたちが信仰に入ったころよりも、救いは近づいているからです。
12 夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。
13 日中を歩むように、品位をもって歩もうではありませんか。酒宴と酩酊、淫乱と好色、争いとねたみを捨て、
14 主イエス・キリストを身にまといなさい。欲望を満足させようとして、肉に心を用いてはなりません。
祈 り
讃美歌 (21)231 久しく待ちにし
(1)
久しく待ちにし 救いの主来たり、
とらわれの民を 解き放ちたまえ。
喜べ、インマヌエル
来たりて救いたもう。
(2)
この世に打ち勝つ 力の主来たり、
勝利のことばを 与えよ、われらに。
喜べ、インマヌエル
来たりて救いたもう。
(3)
やみの夜(よ)をてらす
光の主来たり、
暗き雲はらい 喜びをたまえ。
喜べ、インマヌエル
来たりて救いたもう。
(4)
われらを導く 望みの主来たり、
み国の扉を いま開きたまえ。
喜べ、インマヌエル
来たりて救いたもう。
説 教
「夜は更け、救いの日は近づいた」鈴木 美津子
<神への応答>
讃美歌 (21)236 見張りの人よ
(1)
「見張りの人よ、夜明けはまだか。
いつまで続く この闇の夜(よ)は」。
「旅ゆく人よ、東の空に
あけの明星 ひかり輝く」。
(2)
「見張りの人よ、あの星こそが
約束された 時のしるしか」。
「旅ゆく人よ、暗いこの世に
平和を告げる 夜明けは近い」。
(3)
「見張りの人よ、朝は来るのか。
すべての恐れ 消えゆく朝は」。
「旅ゆく人よ、恵みの光
やがて現れ 行くてを照らす」。
(4)
「見張りの人よ、眠らぬ夜の
つとめが終わる 夜明けは近い」。
「旅ゆく人よ、世の光りなる
主イェスは近い、救いは近い」。
日本キリスト教会信仰の告白
わたしたちが主とあがめる神のひとり子イエス・キリストは、
真の神であり真の人です。
主は、神の永遠の計画にしたがい、人となって、
人類の罪のため十字架にかかり、完全な犠牲をささげて、
あがないをなしとげ、復活して永遠のいのちの保証を与え、
救いの完成される日までわたしたちのためにとりなしてくださいます。
神に選ばれてこの救いの御業を信じる人はみな、
キリストにあって義と認められ功績なしに罪をゆるされ、
神の子とされます。また、父と子とともにあがめられ礼拝される聖霊は、
信じる人を聖化し、御心を行わせてくださいます。
この三位一体なる神の恵みによらなければ、
人は罪のうちに死んでいて、神の国に入ることはできません。
旧・新約聖書は神の言であり、そのなかで語っておられる聖霊は、
主イエス・キリストを顕かに示し、信仰と生活との誤りのない審判者です。
教会はキリストのからだ、神に召された世々の聖徒の交わりであって、
主の委託により正しく御言を宣べ伝え、聖礼典を行い、信徒を訓練し、
終わりの日に備えつつ、主が来られるのを待ち望みます。
古代の教会は、聖書によって次のように信仰を告白しました。
わたしたちもまた使徒的信仰の伝統にしたがい、
讃美と感謝とをもってこれを共に告白します。
わたしは、天地の造り主、全能の父なる神を信じます。
わたしは、そのひとり子わたしたちの主、イエス・キリストを信じます。
主は聖霊によってやどり、処女(おとめ)マリアから生まれ、
ポンティオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、
死んで葬られ、よみにくだり、三日目に死者のうちから復活し、
天に昇って、全能の父なる神の右に座しておられます。
そこから来て、生きている者と死んでいる者とを審(さば)かれます。
わたしは、聖霊を信じます。聖なる公同の教会、聖徒の交わり、
罪の赦し、からだの復活、永遠のいのちを信じます。
聖餐式 (21)81 主の食卓を囲み1
主の食卓を囲み、いのちのパンをいただき、
救いのさかずきを飲み、主にあってわれらはひとつ。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
2
主の十字架をおもい、主の復活をたたえ、
主のみ国を待ち望み、主にあってわれらは生きる。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
3
主の呼びかけにこたえ、主のみことぱに従い、
愛のいぶきに満たされ、主にあってわれらは歩む。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
公 告
献金感謝
主の祈り
天にまします我らの父よ、
願わくは御名をあがめさせたまえ。
御国を来たらせたまえ。
御心の天に成る如く、地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を、今日も与えたまえ。
我らに罪を犯す者を、我らが赦す如く、我らの罪をも赦したまえ。
我らを試みに遭わせず、悪より救い出したまえ。
国と力と栄えとは、限りなく、汝のものなればなり。
アーメン
頌 栄 (21)27 父・子・聖霊の父・子・聖霊のひとりの主よ、
栄えと力はただ主にあれ、
とこしえまで、
アーメン
派遣と祝福
後 奏
聖餐補佐
三浦、森﨑、安井、増田
礼拝当番
(今週)松谷 信司
(次週)済陽 高志
献金当番
(今週)菊地 晴子 福永 真理
(次週)野田 昭子 菊池 淑子
ライブ配信当番
(今週)小出 勝
(次週)薄田 東正
NEW! 2024.12.1~2024.12.7 の集会案内
2024.12.1~2024.12.7 の集会案内
本 日 の 集 会
〇日曜学校 9:00
〇コイノニア 礼 拝 後
〇讃美歌を歌う会 礼 拝 後
今 週 の 集 会
◎祈祷題 「救い主を覚えて~真のクリスマスを世に伝えるため」
〇聖書の学びと祈りの会 12月5日(木)10:00
ダニエル書3章 担当 鈴木 美津子 司会 伊木 美穂子
【牧師予定】
日本軍「慰安婦」問題と取り組む会主催オンライン学習会
12月3日(火)10:00~11:30
次 週 礼 拝
<アドヴェントⅡ>
説教
「人の子が大いなる力と栄光を帯びて来られる」
鈴木 美津子
エレミヤ書33章14節~16章
ルカによる福音書21章25節~33節
讃美歌 (21) 28、208、230、226、26 田 中 愛
日曜学校説教 「マリアへのお告げ」 鈴木 美津子
ルカによる福音書1章26節〜38節
本 日 の 集 会
〇日曜学校 9:00
〇コイノニア 礼 拝 後
〇讃美歌を歌う会 礼 拝 後
今 週 の 集 会
◎祈祷題 「救い主を覚えて~真のクリスマスを世に伝えるため」
〇聖書の学びと祈りの会 12月5日(木)10:00
ダニエル書3章 担当 鈴木 美津子 司会 伊木 美穂子
【牧師予定】
日本軍「慰安婦」問題と取り組む会主催オンライン学習会
12月3日(火)10:00~11:30
次 週 礼 拝
<アドヴェントⅡ>
説教
「人の子が大いなる力と栄光を帯びて来られる」
鈴木 美津子
エレミヤ書33章14節~16章
ルカによる福音書21章25節~33節
讃美歌 (21) 28、208、230、226、26 田 中 愛
日曜学校説教 「マリアへのお告げ」 鈴木 美津子
ルカによる福音書1章26節〜38節
NEW! 2024.12.1 週報教会のお知らせ
2024.12.1 週報教会のお知らせ
◇ウェストミンスター小教理問答
問27. キリストのヘリ下りは、どの点にありましたか。
答 キリストのヘリ下りは、次の点にありました。キリストが生まれられたこと、それも低い状態であられた1こと、律法のもとに置かれた2こと、この世の悲惨3と神の怒り4と十字架の呪いの死とを忍ばれた5こと、葬られた6こと、しばらく死の力のもとに留まられた7ことです。
1 ルカ2:7 2ガラテヤ4:4 3へブル12:2~3、イザヤ53:2~3
4 ルカ22:44、マタイ27:46 5ピリピ2:8 6Ⅰコリント15:3~4
7 使徒2:24~27、2:31
【日本軍「慰安婦」問題と取り組む会主催オンライン学習会】
12月3日(火)10:00~11:30
◇本日アドヴェントから、22日クリスマスまで、能登半島災害支援
募金をいたしますので、ご協力お願いします。
◇ウェストミンスター小教理問答
問27. キリストのヘリ下りは、どの点にありましたか。
答 キリストのヘリ下りは、次の点にありました。キリストが生まれられたこと、それも低い状態であられた1こと、律法のもとに置かれた2こと、この世の悲惨3と神の怒り4と十字架の呪いの死とを忍ばれた5こと、葬られた6こと、しばらく死の力のもとに留まられた7ことです。
1 ルカ2:7 2ガラテヤ4:4 3へブル12:2~3、イザヤ53:2~3
4 ルカ22:44、マタイ27:46 5ピリピ2:8 6Ⅰコリント15:3~4
7 使徒2:24~27、2:31
【日本軍「慰安婦」問題と取り組む会主催オンライン学習会】
12月3日(火)10:00~11:30
◇本日アドヴェントから、22日クリスマスまで、能登半島災害支援
募金をいたしますので、ご協力お願いします。
NEW! 2024.12.1 週報掲載の説教
2024.12.1 週報掲載の説教
<2024年10月6日の説教から>
『天から降って来た命のパン』
ヨハネによる福音書6章41節~59節
牧師 鈴木 美津子
ヨハネ福音書には、マタイやマルコ、あるいはルカ福音書に記されているような聖餐式制定の言葉はない。確かに、最後の晩餐の場面において聖餐式のことが全く触れられていない。けれども、ヨハネ福音書が記され、また、読まれていた当時の教会が、聖餐式を行っていなかったということを言っているのではない。なぜなら、キリストの教会は、誕生以来パン裂きを行って来たからである。当然、ヨハネ福音書もまた、主イエスが制定された聖餐式を前提として記され、読まれているのである。ヨハネ福音書は、主イエスが五千人以上の人々に食べ物を与えた奇跡の後、カファルナウムの会堂で、人々に教えられたことをここで改めて記すことによって、聖餐式の深い意味を明らかにしているのである。
56節と57節で、主イエスは「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしのうちにおり、わたしもまたいつもその人の内にいる。生きておられる父が私をお遣わしになり、またわたしが父によって生きるように、わたしを食べる者もまたわたしによって生きる」と言われた。この言葉に現わされているのは、聖餐の持っている神秘的な恵みである。私たち自身が主イエスの中にいて、同時に主イエスが私たちの内にいてくださる。さらに、その主イエスは天の父なる神と一つであるから、私たちは主イエスを通して、天の父なる神ともしっかりと結ばれている、一つであるのだ。パンを食べること、杯を飲むことは、十字架の上で死なれた主イエスとの神秘的な結合である。これこそが聖餐式の恵みの中心なのである。
主イエスの肉、そして血を食べ飲むことは、十字架の上で主イエスが肉を裂かれ血を流された、その犠牲、その恵みと一つになること。そして、主イエスが、死んで葬られた後に復活されたように、信じる者もまた復活することがここではっきりと宣言されているのである。復活は、単に死から生き返るということだけではない。死に打ち勝ち、勝利し、主イエスの栄光に与るということである。主イエスの肉と血とに与ること、それは私たちの命そのものだからである。
<2024年10月6日の説教から>
『天から降って来た命のパン』
ヨハネによる福音書6章41節~59節
牧師 鈴木 美津子
ヨハネ福音書には、マタイやマルコ、あるいはルカ福音書に記されているような聖餐式制定の言葉はない。確かに、最後の晩餐の場面において聖餐式のことが全く触れられていない。けれども、ヨハネ福音書が記され、また、読まれていた当時の教会が、聖餐式を行っていなかったということを言っているのではない。なぜなら、キリストの教会は、誕生以来パン裂きを行って来たからである。当然、ヨハネ福音書もまた、主イエスが制定された聖餐式を前提として記され、読まれているのである。ヨハネ福音書は、主イエスが五千人以上の人々に食べ物を与えた奇跡の後、カファルナウムの会堂で、人々に教えられたことをここで改めて記すことによって、聖餐式の深い意味を明らかにしているのである。
56節と57節で、主イエスは「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしのうちにおり、わたしもまたいつもその人の内にいる。生きておられる父が私をお遣わしになり、またわたしが父によって生きるように、わたしを食べる者もまたわたしによって生きる」と言われた。この言葉に現わされているのは、聖餐の持っている神秘的な恵みである。私たち自身が主イエスの中にいて、同時に主イエスが私たちの内にいてくださる。さらに、その主イエスは天の父なる神と一つであるから、私たちは主イエスを通して、天の父なる神ともしっかりと結ばれている、一つであるのだ。パンを食べること、杯を飲むことは、十字架の上で死なれた主イエスとの神秘的な結合である。これこそが聖餐式の恵みの中心なのである。
主イエスの肉、そして血を食べ飲むことは、十字架の上で主イエスが肉を裂かれ血を流された、その犠牲、その恵みと一つになること。そして、主イエスが、死んで葬られた後に復活されたように、信じる者もまた復活することがここではっきりと宣言されているのである。復活は、単に死から生き返るということだけではない。死に打ち勝ち、勝利し、主イエスの栄光に与るということである。主イエスの肉と血とに与ること、それは私たちの命そのものだからである。
NEW! 2024.12.1 主日礼拝の録画映像
2024.12.1 主日礼拝の録画映像
主 日 礼 拝 2024.12.1 午前10:30
URL; https://youtube.com/live/-Eo9WqiLPjU
YouTubeが立ち上がります。
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2024.12.1 主日礼拝の案内
夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。(ローマの信徒への手紙13章12節)
週 報 80巻 48号 2024.12.1
主 日 礼 拝
<アドヴェントⅠ・聖餐式> 午前 10:30
奏楽 三 輪 志 都
<神の招き>
招 詞 詩編24篇7節~10節
讃 詠 (21)83(1)聖なるかな
讃美歌 (21)218 日暮れてやみはせまり
<神の言葉>
聖 書
ゼカリヤ書9章9節~12節 (旧約P.1489)
ローマの信徒への手紙13章8節~14節 (新約P.293)
祈 り
讃美歌 (21)231 久しく待ちにし
説 教
「夜は更け、救いの日は近づいた」鈴木 美津子
<神への応答>
讃美歌 (21)236 見張りの人よ
日本キリスト教会信仰の告白
公 告
献金感謝
主の祈り
派遣と祝福
後 奏
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今こそ私たちの祈りを結集させ、
主により頼みつつこの難局を乗り切りましょう。
主の守りと支えとが、これまで同様、今も、永遠に *******************************************************
主 日 礼 拝 2024.12.1 午前10:30
スマホおよびPADでも視聴できます!

URL; https://youtube.com/live/-Eo9WqiLPjU
YouTubeが立ち上がります。
スマホおよびPADでも視聴できます!
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2024.12.1 主日礼拝の案内
夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。(ローマの信徒への手紙13章12節)
週 報 80巻 48号 2024.12.1
主 日 礼 拝
<アドヴェントⅠ・聖餐式> 午前 10:30
奏楽 三 輪 志 都
<神の招き>
招 詞 詩編24篇7節~10節
7 城門よ、頭を上げよ
とこしえの門よ、身を起こせ。
栄光に輝く王が来られる。
8 栄光に輝く王とは誰か。
強く雄々しい主、雄々しく戦われる主。
9 城門よ、頭を上げよ
とこしえの門よ、身を起こせ。
栄光に輝く王が来られる。
10 栄光に輝く王とは誰か。
万軍の主、主こそ栄光に輝く王。
讃 詠 (21)83(1)聖なるかな
(1節)
聖なるかな、 聖なるかな、
聖なるかな、 主なる神。
主の栄光は 地に満てり。
聖なるかな、 主なる神。
罪の告白と赦し 詩編32篇1節~5節
1【ダビデの詩。マスキール。】
いかに幸いなことでしょう
背きを赦され、罪を覆っていただいた者は。
2 いかに幸いなことでしょう
主に咎を数えられず、心に欺きのない人は。
3 わたしは黙し続けて
絶え間ない呻きに骨まで朽ち果てました。
4 御手は昼も夜もわたしの上に重く
わたしの力は
夏の日照りにあって衰え果てました。〔セラ
5 わたしは罪をあなたに示し
咎を隠しませんでした。
わたしは言いました
「主にわたしの背きを告白しよう」と。
そのとき、あなたはわたしの罪と過ちを
赦してくださいました。
讃美歌 (21)218 日暮れてやみはせまり
1
日暮れて やみはせまり
わがゆくて なお遠し
助けなき身の頼る
主よ ともに宿りませ
2
いのちの 終わりちかく
世の栄え うつりゆく
とこしえに 変わらざる
主よ ともに宿りませ
3
うつりゆく 世にありて
誘惑は なお強し
ただ主こそ わがちから
主よ ともに宿りませ
4
死のとげ いずこにある
死のちから せまるとも
主に依れば 恐れなし
主よ ともに宿りませ
5
閉ずる眼に 十字架の
み光を 仰がしめ
み国にて 覚むるまで
主よ ともに宿りませ
<神の言葉>
聖 書
ゼカリヤ書9章9節~12節 (旧約P.1489)
9 娘シオンよ、大いに踊れ。
娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。
見よ、あなたの王が来る。
彼は神に従い、勝利を与えられた者
高ぶることなく、ろばに乗って来る
雌ろばの子であるろばに乗って。
10 わたしはエフライムから戦車を
エルサレムから軍馬を絶つ。
戦いの弓は絶たれ
諸国の民に平和が告げられる。
彼の支配は海から海へ
大河から地の果てにまで及ぶ。
11 またあなたについては
あなたと結んだ契約の血のゆえに
わたしはあなたの捕らわれ人を
水のない穴から解き放つ。
12 希望を抱く捕らわれ人よ、砦に帰れ。
今日もまた、わたしは告げる。
わたしは二倍にしてあなたに報いる。
ローマの信徒への手紙13章8節~14節 (新約P.293)
8 互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません。人を愛する者は、律法を全うしているのです。
9「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」、そのほかどんな掟があっても、「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉に要約されます。
10 愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです。
救いは近づいている
11 更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。今や、わたしたちが信仰に入ったころよりも、救いは近づいているからです。
12 夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。
13 日中を歩むように、品位をもって歩もうではありませんか。酒宴と酩酊、淫乱と好色、争いとねたみを捨て、
14 主イエス・キリストを身にまといなさい。欲望を満足させようとして、肉に心を用いてはなりません。
祈 り
讃美歌 (21)231 久しく待ちにし
(1)
久しく待ちにし 救いの主来たり、
とらわれの民を 解き放ちたまえ。
喜べ、インマヌエル
来たりて救いたもう。
(2)
この世に打ち勝つ 力の主来たり、
勝利のことばを 与えよ、われらに。
喜べ、インマヌエル
来たりて救いたもう。
(3)
やみの夜(よ)をてらす
光の主来たり、
暗き雲はらい 喜びをたまえ。
喜べ、インマヌエル
来たりて救いたもう。
(4)
われらを導く 望みの主来たり、
み国の扉を いま開きたまえ。
喜べ、インマヌエル
来たりて救いたもう。
説 教
「夜は更け、救いの日は近づいた」鈴木 美津子
<神への応答>
讃美歌 (21)236 見張りの人よ
(1)
「見張りの人よ、夜明けはまだか。
いつまで続く この闇の夜(よ)は」。
「旅ゆく人よ、東の空に
あけの明星 ひかり輝く」。
(2)
「見張りの人よ、あの星こそが
約束された 時のしるしか」。
「旅ゆく人よ、暗いこの世に
平和を告げる 夜明けは近い」。
(3)
「見張りの人よ、朝は来るのか。
すべての恐れ 消えゆく朝は」。
「旅ゆく人よ、恵みの光
やがて現れ 行くてを照らす」。
(4)
「見張りの人よ、眠らぬ夜の
つとめが終わる 夜明けは近い」。
「旅ゆく人よ、世の光りなる
主イェスは近い、救いは近い」。
日本キリスト教会信仰の告白
わたしたちが主とあがめる神のひとり子イエス・キリストは、
真の神であり真の人です。
主は、神の永遠の計画にしたがい、人となって、
人類の罪のため十字架にかかり、完全な犠牲をささげて、
あがないをなしとげ、復活して永遠のいのちの保証を与え、
救いの完成される日までわたしたちのためにとりなしてくださいます。
神に選ばれてこの救いの御業を信じる人はみな、
キリストにあって義と認められ功績なしに罪をゆるされ、
神の子とされます。また、父と子とともにあがめられ礼拝される聖霊は、
信じる人を聖化し、御心を行わせてくださいます。
この三位一体なる神の恵みによらなければ、
人は罪のうちに死んでいて、神の国に入ることはできません。
旧・新約聖書は神の言であり、そのなかで語っておられる聖霊は、
主イエス・キリストを顕かに示し、信仰と生活との誤りのない審判者です。
教会はキリストのからだ、神に召された世々の聖徒の交わりであって、
主の委託により正しく御言を宣べ伝え、聖礼典を行い、信徒を訓練し、
終わりの日に備えつつ、主が来られるのを待ち望みます。
古代の教会は、聖書によって次のように信仰を告白しました。
わたしたちもまた使徒的信仰の伝統にしたがい、
讃美と感謝とをもってこれを共に告白します。
わたしは、天地の造り主、全能の父なる神を信じます。
わたしは、そのひとり子わたしたちの主、イエス・キリストを信じます。
主は聖霊によってやどり、処女(おとめ)マリアから生まれ、
ポンティオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、
死んで葬られ、よみにくだり、三日目に死者のうちから復活し、
天に昇って、全能の父なる神の右に座しておられます。
そこから来て、生きている者と死んでいる者とを審(さば)かれます。
わたしは、聖霊を信じます。聖なる公同の教会、聖徒の交わり、
罪の赦し、からだの復活、永遠のいのちを信じます。
聖餐式 (21)81 主の食卓を囲み1
主の食卓を囲み、いのちのパンをいただき、
救いのさかずきを飲み、主にあってわれらはひとつ。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
2
主の十字架をおもい、主の復活をたたえ、
主のみ国を待ち望み、主にあってわれらは生きる。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
3
主の呼びかけにこたえ、主のみことぱに従い、
愛のいぶきに満たされ、主にあってわれらは歩む。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
マラナ・タ、マラナ・タ、主のみ国がきますように。
公 告
献金感謝
主の祈り
天にまします我らの父よ、
願わくは御名をあがめさせたまえ。
御国を来たらせたまえ。
御心の天に成る如く、地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を、今日も与えたまえ。
我らに罪を犯す者を、我らが赦す如く、我らの罪をも赦したまえ。
我らを試みに遭わせず、悪より救い出したまえ。
国と力と栄えとは、限りなく、汝のものなればなり。
アーメン
頌 栄 (21)27 父・子・聖霊の父・子・聖霊のひとりの主よ、
栄えと力はただ主にあれ、
とこしえまで、
アーメン
派遣と祝福
後 奏
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今こそ私たちの祈りを結集させ、
主により頼みつつこの難局を乗り切りましょう。
主の守りと支えとが、これまで同様、今も、永遠に *******************************************************