神さまと隣人を愛して生きる

2009.11.8  マルコ福音書 12:28-34  牧師 中家 誠

 ある人が主イエスに、「神の戒めの中で、何が一番大切なものでしょうか」と問うた。主イエスは、「心を尽くし、力を尽くして神を愛すること、また、自分のように隣人を愛すること」と答えられた。これは、人が生きていく上でなくてならない2本の柱である。

 では、なぜ「神を愛すべき」なのか? それは神がわたしたちの造り主であり、ご自身を与えるほどにわたしたちを愛し、永遠の生命へと導かれる御方だからである。わたしたちの産みの親、育ての親以上の御方だからである。

 では、なぜ「隣人を愛すべき」なのか? それは隣人もまた、神によって造られており、神から愛を受けている者だからである。「目に見える人を愛さないで、どうして目に見えない神を愛することができるだろうか」との御言葉もある
(Ⅰヨハネ4:20)。

 この2つの大きな目標。これは神から与えられた課題であり、わたしたちのこの世で生きていく行い(おこない)の、行きつく先にあるものなのである。これを見失った時、わたしたちは大きな誤ちを犯すことになるのである。この事をいつも忘れないで生きて行きたい。