<4月29日の礼拝説教から> 『湖の上を歩く』 マルコによる福音書6章45節~56節 湖の上を歩く姿を見た弟子たちは、「幽霊だ!」と叫び恐れた。 英訳聖書(RSV)では「Ghost」と訳している。 ギリシャ語の原文では「幽霊・妖怪・亡霊」などを意味する 「ファンタスマ」という語が使われている。その他「現れ」「現象」 という意味も持つ。この箇所で、弟子たちが「ファンタスマ」だと 思って見たものは、彼らの心の中にある「妄想」「恐怖」の現れ、現象 である。弟子たちが怯えたのは、古代オリエント世界に広がる、伝説や 神話のようなものであったと思われる。 「レビヤタン」「ティアマト」などもその一つである。 ここで弟子たちが見た「ファンタスマ」は、人間の理解を超えた恐怖、 自分の想像を絶する何らかの力に対する恐怖を示してる。 同時に、その姿の正体が主イエスであったという事実は、我々信仰者に、 イエス・キリストこそが救いの神である、と言っているのである。 この箇所は5000人のパンの出来事の後に記されている。これは明らか
に、出エジプト記の「マナの奇跡」を想起させる。大勢の空腹を満たす のは、真の神以外にはおられないという信仰告白である。更に、 「荒れ狂う波の真ん中を進んで来るイエスの姿」は、出エジプト後に葦 の海を割ってその真ん中を通った「モーセの海割りの出来事」を想起さ せようとしている。 この時弟子たちに対するイエスの言葉は「安心しなさい。わたしだ。 恐れることはない」であったが、「わたしだ」と言うのは「エゴー・ エイミ」[希]、「I am」[英]である。これは出エジプト3章で、モーセに 対して神が顕現された時の宣言の言葉「私はあってあるもの」「私はあ る、わたしはあるという者だ」と類似する。つまり、弟子たちにご自分 を「エゴー・エイミ」と言い表した主イエスこそが、自然のすべてを収 め給う真の神。そして、世にうごめき、世にはびこる、すべての恐怖を 乗り越えさせ給う真の神」と宣言されているのである。その主イエスが、
yle="font-family:serif;">我々に「恐れることはない」と声を掛けている。 |
|
2018.10.28~11.03 その他・集会案内
◇福音時報の封筒を週報ボックスに配布いたしました。
封筒に代金1年分1,800円を入れて、11月18日(日)までにお申し込みください。この機会に新規の方もどうぞ
ご購読ください。 (担当 國見照子)
◇過日のお花のための募金は、¥19,170でした。ご協力
ありがとうございました。
◇北海道産ジャガイモ購入申込みは本日までです。受付の
申込書でお申込みください。(北海道胆振東部地震の被災地支援の思いを込めて行っています。) (担当 森千恵) 2018.10.28~11.03 今週の集会
今 週 の 集 会
◎祈祷題
「日本軍『慰安婦』問題と取り組む会主催の集会のため」
〇聖書の学びと祈りの会 1日(月)10:30
歴代誌4章(担当 三輪地塩) 司会 佐 藤 允 子
「生と死」の学び(担当 森千恵) 同 上 後
(三浦綾子著「泉への招待」P.155~P164)
〇聖書の学びと祈りの会 1日(木)14:00
ヤコブの手紙2章 担当 大月 美智子
○日本軍『慰安婦』問題と取り組む会主催上映会(柏木教会)
「沈黙~立ち上がる慰安婦」 3日(土) 13:30~16:00
2018.10.28 礼拝予定
主 日 礼 拝 午前 10:30
<宗教改革記念日・神学校日礼拝>
奏楽 三 輪 志 都
<神の招き>
招 詞 ヨシュア記1章5節
*讃 詠 (21)83
*罪の告白と赦し 交読詩編119編89節~96節
*讃美歌 (21)12
<神の言葉>
聖 書 出エジプト記30章11節~16節
(旧約P.1155)
マルコによる福音書11章12節~19節
(新約P.84)
祈 り 伊木 美穂子
*讃美歌 (21)378
説 教 「腰掛をひっくり返す」 三 輪 地 塩
<神への応答>
*讃美歌 (21)403
*十 戒
公 告
*献金感謝
*主の祈り (座席前そなえつけ)
*頌 栄 (21)46
*派遣の言葉
*後 奏