聖霊の働き――祈り・宣教・和解

2009.5.31  使徒言行録 2:1-13  牧師 中家 誠

 上記の聖書箇所を通して、3つのことを示される。それは祈りと宣教と和解である。

 ①祈りこそ、教会が主イエス・キリストにあって一つとなれる重要な鍵である。祈りは、神からの霊(いのちの水)を受ける「水道」にたとえられる。キリストという、神とわたしたちをつなぐ「水道」を通して、神の霊が注がれてくるのである。

 ②その霊は、宣教の霊でもある。弟子たちは神の霊を受けた時、神の大きな救いの業をほめたたえて語り出す人々となって行った。

 今年は、日本プロテスタント宣教150年の年と言われる。それで、プロテスタント発祥の地である横浜において、2回の講演会があり、宣教師たちの努力によって、今日のわたしたちの信仰があることを再び学んだ。わたしたちも、次の世代に伝える者とならねばならない。

 ③和解。キリストは神と人との和解者(仲保者)であり、この和解こそが人と人との和解の源なのである。神の霊、御子の霊が人の中に注がれる時、その人は神の子たちとされ、互いに兄弟姉妹とされるのである。

 今日ほど、神と人、人と人とが和解を必要としている時はない。和解の霊が豊かに注がれるよう、祈り求めたい。